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当事務所の弁護士がチームを組んで弁護活動を行った、ある告訴事件の男性依頼者2名が、いずれも不起訴処分になりました

2014/01/08

事件の経過と結果

この度、ある告訴事件の男性依頼者2名が、警察官の不当な取り調べにより事実と異なる自白調書に署名押印し、これをもとに逮捕勾留されましたが、当事務所の弁護士がチームを組んで弁護活動を行った結果、いずれも不起訴処分を勝ち取ることができました。
本件は、当事務所に依頼前の段階で、すでに警察官の取り調べが一応終了しており、警察官がこのまま否認していると逮捕するぞ、認めれば穏便に済むように取りはからってやる等の威迫や利益誘導を行い、実態とかけ離れた極めて悪質な内容の調書を作成されてしまいました。また、当事務所に依頼前に別の弁護人に依頼しておりましたが、その弁護人の極めて不適切な行動により、状況を悪化させてしまいました。
その後、2人は、不当な内容の警察官の調書を証拠として警察によって逮捕され、勾留されてしまいました。逮捕→勾留→勾留延長の流れは、まさに荷物を運ぶベルトコンベアーのような制度になってしまっており、裁判官によるチェックは機能していないと言わざるを得ないものでした。
当事務所の弁護士チームは、2名への連日の接見(面会)、取り調べや調書作成にあたっての詳細なアドバイス、供述の裏付け活動、検察官に対する真実を理解してもらうための証拠を添付した意見書の提出等の弁護活動を精力的に行い、1名は嫌疑不十分による不起訴処分を、もう一名は示談成立・告訴取消による不起訴処分を勝ち取ることができました。
これにより将来ある2人の人生が大きく傷つけられることは避けられたものと思っています。

事務所からのアドバイス

依頼者の方の言葉

依頼者2名より、今回の件に関して感想を頂戴することが出来ましたので、以下に掲載致します。

私は、ある事件で告訴され、逮捕・勾留されました。20日間の勾留後、最終的に、被害者と示談が成立し、告訴を取下げて頂き、釈放されました。

当初、警察で任意の取調べを受けた際、自分がやってもいない行為や、思ってもいないことについて自白を強要されました。それらについて否認し続けたことで4日間連続の取調べが続き、これ以上否認を続けても警察を納得させるのは困難であるし、早くこの辛い取調べから解放されたいという気持ちが大きくなり、結局、警察のシナリオどおりの調書にサインすることとなってしまいました。

警察の調書にサインした後、日比谷ステーション法律事務所に行き、警察での調書は、自分の意思・事実に反した内容であること及び被害者の方への示談交渉について相談した結果、告訴事実より軽い罪に罪名を落としてもらうこと、被害者との示談を成立させることの2点を目指して弁護活動をして頂くことになりました。

一般的に、警察で一度サインしてしまった調書を覆すことは、非常に困難であると伺っていました。しかしながら、様々な証拠・論述を用いて、起訴判断の最終決定者である検察官に対して、粘り強く説得して頂いた結果、検察官は、警察で作成した調書の信憑性を否定し、実態に合う事実認定をしてくれたようでした。

被害者に対しても、被害者側の弁護士を通じて、起訴直前まで謝罪の意思を伝え続けて頂き、最終的に、勾留期限最終日に示談が成立する結果となり、不起訴という形で釈放されることになりました。

また、20日間の留置場での生活で、日に日に気が滅入っていきましたが、毎日のように弁護士の方に接見して頂き、励まして頂いたため、勾留生活を耐えることができ、とても感謝しています。

今回の事件を通して、弁護士選びが如何に重要であるかを感じました。弁護士と一概にいっても、それぞれ得意不得意な分野があります。彼らの行動ひとつで結果が大きく変わることも十分にあり得ます。今回の事件では、日比谷ステーション法律事務所の弁護士が、刑事事件に関して、様々な知識・経験を生かし、慎重且つ効果的に弁護活動をして頂いたため、このような結果を得ることが出来たと思っています。本当にありがとうございました。

今回、私は逮捕前の警察での取調べにおいて、自分がやっていない事が書かれている、供述内容と異なる調書を警察によって作成され、署名・指印してしまったことにより、問題がより大きく、複雑になってしまい、逮捕・勾留されてしました。

予期していなかった取調べで、取調べの行なわれ方や供述調書の証拠能力について知識は無く、警察から「思っている事と違ってもこう書く事で示談をまとめやすくなる」「これを認めないならこのまま逮捕する」等と言われて署名、指印してしまいました。

調書作成後、弁護士先生方と話し、供述調書の証拠能力の高さを知り驚きました。先生方には、警察が作り上げた事件の内容と私が供述している実際の内容の違いや、警察での取調べの違法性について検事に直接説明していただいたり、要望書という形で書類を送っていただいたりしました。そのおかげで、私の本来の供述と異なる警察調書が作成されたという主張を検事の方が認識した上で、検事調べをしてもらうことができました。その結果警察調書が利益誘導、脅迫によって作成された違法・無効なものであるという点が認められ、今回の不起訴処分を得る事ができました。

明らかにおかしい部分がある場合も、一度無理やりにでも調書ができ上がるとその調書の先入観によって、逮捕後は勾留、勾留延長と半自動的に、判断がされないまま処理が進んでしまいました。

事務所に相談に行ってから何度も法律関係の説明をしていただき、逮捕後も何度も接見に来ていただいたおかげでくじけず自分の主張を言い続けることができました。また、検事の方への活動もしていただき、不起訴としていただくことができました。本当に有難うございました。